梅雨時期に悪化するあせも、放置すると色素沈着の恐れも?
こんにちは、臨床化粧療法士®の河村しおりです。
じめじめとした高温多湿の梅雨の季節。
今回は、この時期にぜひ押さえていただきたいスキンケアのポイントとして、過去に新聞のコラムに寄稿した「あせも対策」についての記事をおさらいしてゆきたいと思います。
あせも(汗疹)とは?
あせもの原因と症状
梅雨時期のじめじめとした気候は、汗をかいても乾きにくいため、頭皮かぶれやニキビなど、かゆみや炎症を伴う肌トラブルが起きやすいとされています。
中でも、赤ちゃんも大人も高齢者も、共通に起こる症状の一つがあせもです。
あせもは、汗が皮膚の外に出にくくなることによって、皮膚の中に汗がたまることで起こります。
内ももや、脇まわり、背中など、汗が多く蒸れやすい場所に出やすく、悪化するとかゆみや炎症を伴います。
医学的には「汗疹(かんしん)」と呼ばれます。
あせもに有効な対策・予防法
汗のかく部位、量には個人差があり、症状の程度は様々です。
適切な処置を怠ると、炎症が広がったり、治るのが遅くなる可能性があります。
これでは市販薬のあせも用のローションなども、正しく効果を発揮できません。
医療機関への受診が必要となる場合もあり、何より予後のホームケアを怠ると炎症を起こした部分に色素沈着が起きる可能性が高まります。
大切なポイントは、
・かきむしらない
・汗で湿ったままの衣類を着用しない
・空調や保冷剤で体温調節をして汗をかかないようにする
・汗をかいたらこまめにふき取る
・日焼けを避ける、など。
これらは、あせもが出ていなくても、梅雨の季節は肌の衛生上、心掛けておきたい点です。
寝汗によるあせもの対策法
梅雨は寝苦しい季節でもあり、寝汗によりあせもが起こるケースもあります。
こうした場合に効果的なのが、いわゆる打粉(うちこ)です。
皮膚上の余分な水分や汗、皮脂などの分泌物を吸収し、肌を清潔に保つことを目的とする粉末状化粧品で、ベビーパウダーやシッカロール、てんかふと呼ばれるものが代表的です。
汗でべたつきがちな肌の表面を、さらさらに保つことで、気持ちよく、あせもの予防に用いられます。
おやすみ前、清潔にした肌にパフではたきます(お薬が出ている方はその上から)。
そして寝苦しさを感じない程度に、適度な室温調整をすると良いでしょう。
打粉を用いたあせも対策は、簡単で赤ちゃんから大人まで、同じように取り組めるので、おすすめです。
是非、参考になさってみてください。
日本農業新聞の元記事はこちら
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