冬の乾燥対策に最適なアイクリームの選び方と使い方
こんにちは、臨床化粧療法士®︎の谷井香菜です。
皆さんは、そんな経験はありませんか?
目元のハリや潤いを保つには適切なアイクリームの選び方と使い方が不可欠です。
今回は基礎知識から実践までを一つにまとめ、肌状態に合わせた選び方や塗り方のコツを解説します。
冬の乾燥対策としてのアイクリームの基礎知識
冬は空気が乾燥し、室内の暖房でも肌の水分が奪われやすい季節です。
特に目元は皮膚が薄く、皮脂腺が少ないため外部刺激の影響を受けやすい部位。
アイクリームは保湿だけでなく、肌のバリア機能をサポートし、乾燥による小じわの進行を抑える役割を担います。
適切なアイクリームを選び、正しい使い方を習慣づけることで、目元のハリ・ツヤを保ち、冬のダメージを軽減できます。
製品選びの際は、成分の組み合わせや濃度、テクスチャー、刺激の有無をチェックしましょう。

目元の乾燥原因とアイクリームの役割
目元の乾燥原因は大きく分けて4つ挙げられます。
第一に乾燥した空気と低湿度。
第二に室内暖房による蒸発促進で皮膚の水分が奪われること。
第三に顔全体の乾燥が進むと、目元の薄い皮膚にも水分が行き届きにくくなること。
第四に紫外線や長時間のパソコン作業などの外部刺激。
アイクリームの役割は、角層の水分保持を強化し、バリア機能を補助して刺激から守ること。
適切な油分と保湿成分を組み合わせることで、涙袋周辺の水分蒸発を抑え、滑らかなハリ感を保ちます。
具体的には、セラミドやヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分が角層の水分を挟み込み、軽いエモリエント成分が表面の水分蒸発を防ぎます。
目元は皮膚が薄く刺激を受けやすいため、低刺激設計の無香料・低刺激処方を選ぶと良いでしょう。
また、目元は瞬きの動きで動く部分なので、べとつきすぎないテクスチャーが使い心地を高めます。
冬に適した成分のポイント
冬の乾燥対策には、以下の成分が有効です。
セラミド→バリア機能を回復・強化します。
ヒアルロン酸→高い保湿力で水分を抱え込みます。
グリセリン→水分保持をサポートします。
油分としてはスクワランやシアバターが角層の表面を膜で覆い、蒸散を抑えます。
リピート使用が前提となるため、刺激の少ない成分設計(香料・アルコール控えめ)を検討しましょう。
ビタミンC誘導体は血行促進と明るさの向上に寄与しますが、敏感な目元には低濃度から取り入れるのが安全です。
奇抜な新成分よりも、相性の良い成分の組み合わせで長期的に安定した効果を狙うのがポイントです。
アイクリームの選び方と使い方の実践ガイド
冬の乾燥や紫外線ダメージが増す時期には、目元の皮膚を適切に守るアイクリームの選択と使い方が重要です。
肌状態に合わせた適切な製品選びと、正しい塗布方法を実践することで、乾燥小じわを予防し、柔らかなハリを維持できます。
本ガイドでは自分の肌状態別の選び方、塗布のコツ、推奨成分と避けるべき成分を解説します。
自分の肌状態別の選び方
まずは自分の肌状態を把握しましょう。
乾燥が強い場合は保湿成分が豊富なタイプ、脂性寄りの人は軽めのテクスチャを選ぶのがコツです。
乾燥小ジワが目立つ場合はセラミドやヒアルロン酸、屏風のように薄くなった肌にはレチノール誘導体やペプチド配合のエイジングケア系を補助的に取り入れると効果的です。
肌質別の目安は以下のとおりです。
乾燥肌・敏感肌の人は無香料・低刺激・低刺激の処方を選び、敏感な場合はパッチテストを実施してから本格使用を開始してください。
混合肌〜普通肌はテクスチャを季節で使い分けると良いでしょう。
年齢とともに弾力を重視する場合は、コラーゲン・エラスチン関連成分やペプチドの補強を検討します。
製品ラベルのポイントも確認します。
成分表の前方に来る保湿・バリア機能を高める成分は必須、香料・着色料・アルコールなどの刺激性成分は避けるのが無難です。

正しい使い方と塗布のコツ
アイクリームは朝と夜の2回、適量を指先で優しく塗布します。
量は米粒大〜小豆大程度を目安に、過剰に塗らないことが大切です。
塗布の順序は、まず清潔な肌を整え、化粧水・美容液で保湿基盤を作ってからアイクリームを使います。
塗り方の具体例は以下のとおりです。
下まぶたから上まぶたへ、内側から外側へ軽く押さえるように広げ、最後に目頭と眉間周りは優しくマッサージするように肌になじませます。
指の腹を使い、摩擦を避けて丁寧に浸透させるのがコツです。
夜はとくに時間をかけて丁寧に塗布することで睡眠中の修復をサポートします。
日中用のアイクリームを使う場合は、UVケアとの併用を意識して油分量を調整しましょう。
朝はファンデーションとの相性を考慮して、軽めのテクスチャを選ぶと崩れにくくなります。
推奨成分と避けるべき成分のポイント
推奨成分は以下のとおりです。
ただし敏感肌は刺激性の低い成分を優先します。
避けるべき成分は、香料・着色料・アルコール(刺激性が強い場合あり)や強力なピーリング成分の過剰配合、過剰な油分を含むオイル系成分でニキビが出やすい人は注意が必要です。
成分表示は製品の後ろの方にある可能性が高いので、配合量が高い順に確認してください。
年齢・肌状態・季節によって最適な組み合わせは異なります。サンプルやトライアルサイズを活用して、違和感がないか、朝の化粧崩れが少ないかを検証するのが賢明です。
まとめ
冬は空気の乾燥や暖房の影響で、特に目元が乾燥しやすい季節。
自分の肌状態に合わせたアイクリームを選び、正しい方法で継続して使用することが必要です。
夏に書いた記事と併せて、通年のスキンケアの参考にしてみてください↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
資格講座の申し込み

「臨床化粧療法士®」になる為の資格講座やワークショップを随時開催しています。お化粧のちからで、より多くの方がいきいきと自分らしく活動できる社会を目指します。
前の記事へ