うっかり!ヘアアイロンでやけど、痕を残さずに早く治す方法。
こんにちは、臨床化粧療法士®の河村しおりです。
今回は、私自身のうっかり体験談も踏まえながら、身近な話題をひとつ。
「わかるー!」という方が一人でもいらっしゃったら、嬉しいです☻
ヘアアイロンによるやけどの対処法
ヘアアイロンでやけどをしやすい理由
皆さんの中で、日常的にヘアアイロンをお使いの方の割合はどのくらいでしょうか?
私は、ヘアセットをする際に必ずヘアアイロンを使用するのですが、よくやけどをします。
髪の毛が短いせいもあり、巻き髪用のコテ使うと、どんなに気を付けていても、必ずと言っていいほど顔回りや首筋が、ジュっ!といってしまうので、ここ数年はストレートアイロンを使うようにしています。
設定温度は160℃で使用しています。
ピッピッとボタンを押すだけで、140℃、160℃、180℃と簡単に設定できてしまいますが、単純に、ものすごい高温です。
その鉄のコテがむき出しのまま、手や顔や首の皮膚に大接近しているわけです。
どのくらいの温度なのか、例えば洋服のアイロンで考えてみましょう。
日本工業規格(JIS)では、アイロンの温度設定は「低温(80~120℃)」、「中温(140~160℃)」、「高温(180~210℃)」の3段階に分けられています。
引用元:日本産業規格の簡易閲覧
とあります。
あの、熱くて危険な洋服のアイロンのプレートが、顔に接近しているかと思うと、恐怖心すら覚えます。
当然のことかも知れませんが、プレートが超高温であることや、むき出しであることがやけどをしやすい一番の理由と言えるでしょう。
「熱いっ!」と感じたらすぐにやること
まずは、やけどのレベルについてです。
表皮にプレートが接触し、感覚として熱さを感じるまでにタイムラグがあるので、「熱い!」と感じた時には、時すでに遅し…。
ほぼ、やけど確定だと思ってください。
左の頬にプレートがあたりました。
本当に一瞬の出来事です。
「熱いっ!」と感じて、すぐにやったこと、それは、とにかく冷やすこと。
私は氷のうを使って瞬時に冷やしました。
(この時、氷や保冷剤を直接肌に充てると、逆に凍傷などのリスクもあるので注意しましょう。)
上の写真は15分ほど冷やした後に撮ったものです。
くっきりと赤くなり、冷やしていないと、ヒリヒリと痛みます。
熱傷の程度は、その広さ、深さ、場所によって決まります。
成人は体の表面積の20~30%以上、乳幼児は10~15%以上にわたる広い範囲の熱傷を受けると重症です。
熱傷の程度
- 1度 皮膚の色が赤くなり、ひりひりする。
- 2度 腫れぼったく赤くなり、水ぶくれになり、痛みが強い。
- 3度 皮膚が黒く焦げていたり、蒼白になり、感覚がなくなる。
引用元:日本赤十字社
ということで、今回は、1度熱傷と、自己診断。
以前、首筋にプレートがあたった時は、2度熱傷に至ったこともあります。
(なんの自慢にもなりません 涙)
やけど・日焼け後のスキンケア
やけどはもちろんの事、実は、日焼けも1度~2度熱傷に該当するケースが多いです。
肌が大きなダメージを負った時、傷跡やシミを残さないようにするためには、その瞬間から数日間のスキンケアが非常に重要となってきます。
具体的には、とにかく乾かさないこと。
やけどの治療にワセリンが用いられるのは、主にそのためです。
高い化粧品ではなく、ワセリンで十分(むしろ最適)ですので、とにかく乾燥をさせないようにしましょう。
保水・保湿をしっかりしたうえで、3日間経過した写真がこちらです。
若干、薄くはなってきていますが、それでもまだ、赤みは残っていますし、ヒリヒリ感も少し残っています。
もし、このまま放置したとしたら、私の場合は、ほぼ間違いなく色素沈着していたと思います。
さらに、スキンケアを継続した7日後の写真がこちらです。
確かに3日後よりも更に薄くはなっていますが、まだまだ…といった感じが否めません。
実際に、過去にヘアアイロンを足に落としてしまったことによりやけどを負い、痕が残ってしまったという方から、カバーメイクのご相談を受けたことがあります。
了承のうえ、過去事例としてご紹介します。
結論から言いますと、「足への集中スキンケアにより、カバーメイクが不要となった」というケースです。
↓ ↓ ↓
むしろ、足全体が美白になっているのもポイントです。
このことからも、やけど直後からでなくとも、体のどの部位であっても、負傷した部分へのスキンケアの重要性をご理解いただけるかと思います。
まとめ
やけど・日焼けをしたら
① すぐに冷やすこと
② 乾燥させないこと
③ 部位別集中スキンケア(保水・保湿)
この3ステップを心掛けましょう。
年齢を重ねると、ターンオーバーの周期がどうしても乱れがちになり、傷の治り方にも影響します。
私のやけども、半年が経過した今現在は、痕も残らず治せましたが、次はどうなるかわかりませんので、今後も、ヘアアイロンを使用する際は本当に気を付けたいと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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