アピラボbyメーキャップラバーズ

「乾燥と炎症の克服」が冬の過酷な環境に負けない肌づくりの鍵!

こんにちは、臨床化粧療法士®のYOKOです。

 

これから冬の外気の乾燥、湿度の低下や春の花粉など、肌にとって過酷な時期が続きます。

 

このような時こそ見直したいのが、スキンケアの基本。

 

冬の過酷な環境にも負けない肌をつくるために、スキンケアで取り入れるべきおすすめ成分や配合されている商品について解説してゆきます。

 

冬の乾燥と炎症は老化をすすめてしまうなんて、怖いですよね。

 

しっかり対策をしてゆくために、冬でも美肌を保つ秘訣をお伝えします。

 

冬の老化の原因は「炎症」と「乾燥」

 

炎症(インフラマエイジング)

紫外線や外気の影響で起こる慢性的な炎症が肌老化を加速させます。

 

乾燥

外気温の低下と暖房による湿度の低下で、肌の水分が奪われ、バリア機能が低下します。

資生堂が発見した「インフラマエイジング」とは

 

「インフラマエイジング」とは、肌の老化を引き起こす慢性的な炎症のことです。

 

紫外線や乾燥などの外的刺激が原因で、この炎症が長引くと、肌のバリア機能が低下し、シワやたるみが進行するという新常識が判明しました。

マクロファージが鍵を握る肌老化メカニズム

 

マクロファージは、炎症を制御する重要な免疫細胞です。

 

もちろん肌にも作用します。

 

これには次の2つのタイプがあります。

 

 

M1マクロファージ:外敵を攻撃する炎症型。

M2マクロファージ:炎症を鎮め、修復する治癒型。

 

 

このバランスが崩れると、肌老化が進行するため、スキンケアでの対策が必要なのです。

冬の肌の乾燥と炎症対策

 

冬の外気温が10℃以下になると、空気中の湿度が急激に低下し、肌が乾燥しやすい環境が始まります。

 

このような時期には、肌を守るためのケアが特に重要です。

 

以下に効果的な対策をご紹介します。

 

肌のバリア機能を高める成分

 

肌のバリア機能を強化する成分を選ぶことで、乾燥や刺激から肌を守れます。

 

以下の成分が含まれる製品を取り入れることで、肌のバリア機能を高め、冬の厳しい環境でも健康な肌を保つことが可能です。

 

 

  • セラミド:バリア機能をサポートし、保湿を強化。
  • コレステロール:セラミドとの組み合わせでバリア機能を補強。
  • 脂肪酸(リノール酸、オレイン酸):肌の脂質構造をサポート。
  • ナイアシンアミド:バリア修復を促進し、保湿力を向上。
  • ワセリン:肌の表面を覆い、水分蒸発を防ぐ。

セラミド

 

セラミドは、肌の角質層に存在する脂質成分で、水分を保持しながら、外部刺激から肌を保護する「バリア機能」の主役です。

 

肌のバリア機能が低下すると、乾燥や肌荒れが起こりやすくなりますが、セラミドを補給することで角質層が整い、肌の健康が保たれます。

 

 

セラミドの働き

・角質層の細胞間脂質の約50%を占める重要な成分。

・水分をしっかり保持し、肌の内側から潤いを保つ。

・外部刺激(乾燥、ほこり、花粉など)を防ぎ、肌を守る。

 

 

さらに、コレステロールと脂肪酸は化粧品に含まれることがあり、特にセラミドと組み合わせることで肌のバリア機能を高める役割を果たします。

コレステロール

 

角質層の脂質構造の重要な一部として、肌のバリア機能を補強。

 

水分保持能力を高め、肌の保湿を助けてくれます。

 

化粧品での使用は、主に高保湿化粧品や敏感肌用製品に配合されています。

 

特に、セラミドと脂肪酸と組み合わせて使用されることが多く、相乗効果でバリア機能を向上させます。

脂肪酸

 

 

・リノール酸:肌の健康を保つ必須脂肪酸で、皮膚のバリア機能を強化。

・オレイン酸:皮脂の成分として、肌を柔らかく保つ作用がある。

 

 

肌の脂質構造を維持し、バリア機能をサポート。

 

特にクリームや美容液に配合され、乾燥肌や敏感肌のケアに役立ちます。

セラミドとの関係

 

セラミド、コレステロール、脂肪酸は、肌の角質層の「細胞間脂質(セラミド)」を構成する主要成分です。

 

この3つの成分がバランス良く配合された化粧品は、以下のような効果をもたらします。

 

 

肌のバリア機能を修復。

保湿力を高め、乾燥から守る。

外部刺激から肌を保護。

 

 

例えば、以下の様な商品に配合されています。

 

キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム(花王)

炎症を防ぐスキンケア成分

 

乾燥による肌トラブルを防ぐためには、抗炎症成分を含む化粧品の使用が効果的です。

 

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • アラントイン
  • トラネキサム酸

 

 

これらの成分は、肌荒れを防ぎ、赤みやかゆみを抑える効果があります。

 

上記の成分が配合されている化粧品を調べたら以下の化粧品がありました。

 

 

イハダ 薬用ローション(資生堂)
dプログラム バランスケア ローション MB(資生堂)
キュレル 潤浸保湿 化粧水(花王)

 

やはり!!といった印象。

 

ちなみに、超乾燥肌でアトピー体質の私にとっても愛用品です。

乾燥と炎症を克服して冬の美肌を守ろう

 

冬は乾燥と炎症が肌に大きなダメージを与える過酷な季節です。

 

スキンケアのほかに、加湿器を活用して室内の湿度を保ちましょう。

 

理想的な湿度は50~60%です。

 

余談ですが、女優で65歳を過ぎても美しすぎる元宝塚のトップスターの方は、常に加湿器はかかさない、車の中でもミスト状の加湿器をかかさないのだとか。

 

「美は1日にしてならず」あの美しさも日々のケアなのだなと納得しました。

 

乾燥や炎症を防ぐ基本的なケアを日々の習慣に取り入れ、冬の過酷な環境でも自信を持てる美肌を目指しましょう。

 

この記事を書いた人

YOKO

臨床化粧療法士®/看護師
美容師専門学校で皮膚科学・衛生管理教師として毎年約400人の生徒を指導。自身の皮膚が薄くアトピー体質のため、さまざまなスキンケア、美容医療、食事など試す中で、「いつまでも健やかに美しく」をセオリーとするようになる。更年期アドバイザーとして40代以降の女性の肌、からだの悩み相談だけではなく、若い世代にも正しい美容を伝えていくことが使命。Women’s life health care.凛音(リノン)代表

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