アピラボbyメーキャップラバーズ

近年注目の化粧療法を徹底解説

昨今、年齢・性別・障がいに関係なく、お化粧やスキンケアを広く一般的に取り入れるようになってきました。

 

お化粧にどんな効果があって、それがどのように活用されているのか。

 

今回は、ここを掘り下げていきたいと思います。

 

お化粧の位置づけ

 

前回、お化粧の歴史を解説した記事を掲載しました。

 

古墳時代から!?お化粧の歴史

 

ここでも触れていますが、お化粧の方法や目的はよって変化し、刺激からの保護・宗教的な儀式・身分の象徴など、お化粧を見れば時代がわかるといっても過言ではありません。

 

そして現代、メイクアップは数値的にもその効果が証明され始めています。

 

以下、「日本福祉大学情報社会科学論集 第9巻

メイクアップの心理的効果と生体防御機能に及ぼす影響」より一部抜粋

 

メイクアップは外観的,心理的変化をもたらすだけでなく,生体防御機能である抗酸化能を増加させる可能性があることが示唆された.活性酸素は癌や老化の主たる原因の一つとされているが,活性酸素を消去する抗酸化能は,一般に加齢とともに減少すると言われている.そのため,毎日メイクアップを行なうことによって,精神状態の健全化に加え抗酸化能の低下を防ぐことができるのではないかと期待される.

 

少し難しいことも記載されていますが、毎日のお化粧の動作が心にも体にも良い影響を与えているという事が示され、今後の発展も期待されていることがわかります。

 

では実際、このお化粧に関する取り組みがどのような名称でなされているのか見ていきましょう。

 

皆さんはどのくらいご存じでしょうか?

 

大きく3つに分けて解説していきます。

 

メイクセラピー

 

用語の定義

 

★メイクセラピーとは?…心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクアップ技法で、化粧療法の領域における援助法の一つです。単に外見をキレイにするだけでなく、心理カウンセリングによってメンタルサポート(心理的援助)することを目的としています。
メイクセラピーとは (maketherapy.com) メイクセラピー検定より抜粋

 

 

★メイクセラピーとは?…カウンセリングによって気づいたなりたい自分を実現するメイクによって思い込んでいたマイナスのセルフイメージがプラスに書き変わり、気持ちや行動にポジティブな変化を促す援助法です。
メイクセラピーって何? | なりたい自分になる学校|メイクセラピーと対人スキルで魅力ブランディング (conscious.co.jp) 岩井式メイクセラピーより抜粋

 

 

⇒まずは2つを例に挙げてみました。

 

比較してみても言い回しなどの文言は違えど、お化粧によって心や体にポジティブな変化を与えるという意味合いは同じで、手法や介入方法など、個々によって少しずつ異なるようなので、それを調べてみると、楽しくとても勉強になりますね!

 

 

 

アピアランスケア

 

用語の定義

 

★アピアランスケアについて広義では「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」

アピアランス(外見)ケアとは? | 国立がん研究センター 中央病院 (ncc.go.jp)

 

 

ちなみにアピアランス(外見)ケアとは、国立がん研究センター中央病院外見関連患者支援チーム(平成17~24年、現アピアランス支援センター)が作成した言葉。

以降、国もアピアランスケアの必要性を深くとらえ、がん対策基本法の「第3期がん対策推進基本計画」にアピアランスケアの文言が盛り込まれています。

 

現在、がん領域を中心に注目されいます。

 

余談ですが、このアピアランスケアに関しては、看護師にも支援拠点病院などで研修や講習会などが開催され、病院ごとに日々スキルを磨く取り組みが進んでいます。

 

実際に病院で患者会や相談会も開催されているので、ご興味ある方は、かかりつけの病院などでも検索してみて下さいね。

 

臨床化粧療法

 

用語の定義

 

★臨床化粧療法とは?…「お化粧によって心や身体に起こるポジティブな変化を促すためのセラピー」です。誤解されがちですが、実はお化粧して差し上げるばかりが化粧療法ではありません。「自分でメイクする」、このキーワードにリハビリ的要素を含む大きなテーマが含まれています。疾病の有無、年齢性別を問わず、外見的なお悩みを抱える方がスキンケアやカバーメイクにより、心健やかな日常を過ごせるよう、主に医療福祉の場で用いられています。
JCTA日本臨床化粧療法士協会 (japanclinical-cta.org)

 

まとめ

 

ここまでお化粧について、どのような言葉でその活動が広がっているのかをお伝えしました。

 

メイクセラピー・化粧療法と表現し説明する言葉が異なりますが、お化粧をするという行動のメリットを生かし、心や体にポジティブな影響を与えるというものでした。

 

各団体によって理念が少しずつ異なるので、そこを見てみるのもとても参考になります。

 

そして、このような資格を活用してサロンを経営したり講師・アドバイザーそしてセカンドライセンスとして活用されている人も沢山いらっしゃるようです。

 

私もその一人です。

私は、臨床化粧療法士®という資格を保持していますが、他のセミナーにも参加し知識を構築しています。

 

皆さんも是非、お化粧の力についてご興味があれば、各団体等の理念をよく調べ、ご自身の考えと合致するところで学び、お化粧の世界にはまってみるのはいかがでしょうか。

 

この記事を書いた人

山岡 由佳

臨床化粧療法士®/看護師
幼少期から皮膚疾患があり、その経験から外見ケアについての勉強がしたいと思い、2020年臨床化粧療法士®資格を取得。自分だけではなく必要とされている人に技術や情報を広めたいと思い、化粧療法に特化した資格を習得しながら愛媛県にてフリーランス看護師として起業。臨床で看護師として勤務をしながら、更なる事業展開に向け挑戦中。

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