毎日コツコツが美容の鍵!臨床化粧療法士®がスキンケアの仕組みを解説
こんにちは。臨床化粧療法士®の秋月イキコです。
歳を重ねてもずっと美しい肌でいたい
美肌は誰もが願うことです。
美容に関する情報は日々目まぐるしく流れ、化粧品に至っては新しい商品が次々と発売されています。
「美しい肌は、食事+生活習慣+スキンケアの仕方でつくられる」と前回で述べましたが、巷で飛び交う美容情報の中には間違った情報もたくさん混在しています。
例えば、化粧品に関していえば、誰かが発信した言葉をそのまま鵜吞みにしたり、なんらかの成分が配合された商品の効果をうたう商品などにあなたは惑わされていませんか?
たくさんの商品と様々な美容情報に振り回されてしまいがちですが、本当のところ、美肌づくりにはどうすることが正しいのか、あなたはどれくらい「お肌」のことを知っているでしょうか。
今回は、臨床化粧療法士®として、お肌のことについてお話させていただきます。
お肌にとっての7つの大敵を知ろう
次に挙げる7つの項目は、「お肌にとっての大敵」です。
さて、あなたはいくつ知っているでしょうか?
そして毎日きちんと対策ができていますか?
① 乾燥
② 紫外線
③ 刺激・摩擦
④ 不衛生
⑤ 栄養不足
⑥ 睡眠不足
⑦ ストレス
再度申し上げますが、美しい肌は「食事+生活習慣+スキンケアの仕方」でつくられます。
この7つの対策をすることが美しい肌づくりに必要なことであると言えます。
お肌の大敵とされる項目の対策としまして、食事ではからだの巡りを良くする食材などで防げますし、生活習慣では物理的に防ぐことが可能です。
スキンケアの仕方という部分では、上記の①から④が当てはまりますが、そもそもスキンケアをする目的とは何なのか。
お肌はどんな役割をもっているのか。あなたは答えられますか?
スキンケアをする目的とお肌の役割
スキンケアをする目的は、
1. 皮脂の分泌を安定させるため
2. 乾燥を防ぐため
3. 紫外線から守るため
です。
これらの目的を成すために、外から行うスキンケアとして化粧品が存在しますが、あなたは美しくなりたいのに、化粧品の選択や使い方を誤り、逆にお肌を乾燥させてしまっていたり、刺激や摩擦を与えてお肌に負担をかけてはいませんか?
あなたがお肌にしたいケアと、お肌があなたにして欲しいケア、ここにギャップが生じていたら、いつまで経っても美しくなれません。
お肌の役割は「あなたのからだを守る」こと。
センサーを狂わせバリア機能を破壊させるような攻めの美容は、実はお肌自体は求めていません。
これは個人的な感想になりますが、美容情報を発信している人のスキンケアやメイク動画を拝見していると、一回に行う工程が多いように感じることがあります。
工程が多いということは顔に触る回数が多いということです。
多ければ多いほど、それはお肌にかかる負担も多くなるということになります。
例えば、一回のスキンケアからメイク工程を単純計算して、顔に触れる回数が5回の人と10回の人では、1週間で35回の差が出ます。
1ヶ月だと140回です。
1年だと?計算するのが怖いですが、こういった負担回数の積み重ねがエイジングの源にもなるのです。
いま自分が行っている美容ケアはどうですか?あなたは一日に何回顔に触れている?年齢を重ねていったとき、この回数の差をあなたはどう捉えるでしょうか。
スキンケアやメイクは、年齢を重ねるほどに引き算がエイジングの鍵となると言えるでしょう。
いかに減らせるかです。
実際、私がほんとうにお肌がきれいだと思う方の美容ケアというものはとてもシンプルで、その工程回数は少ないように思います。
また化粧品に関して、「○○成分配合」であればイコールよい成分と思いがちですが、ひとつ確かなことを言うなら、どんなに素晴らしい成分だとしても、お肌に一番よい最高な成分は、中からつくり出すあなた自身の皮脂以外なにもありません。
外からの美容は、自分が生み出す最高峰の美容成分、皮脂を阻害しないようにしましょう。
不足させてはいけない3つの美容成分
さて、美しい肌でいるためには不足させてはいけない3つの成分があります。
それは、
① 皮脂膜(皮脂と汗)
② 天然保湿因子(NMF*natural moisturizing factor)
③ 細胞間脂質(セラミド)
の油分と水分です。
スキンケアでは、お肌のバリア機能を低下させないようにすることが大切です。
毎日のスキンケアで美肌をつくるために、次の3つのことに気をつけましょう。
美肌になるためのスキンケアお約束3カ条
1. 洗いすぎないこと
2. 弱酸性に保つこと
3. 肌質に合った化粧品を選ぶこと
1.の洗顔は、美肌をつくるスキンケアの基本の基です。
汚れを落とす際は皮脂を取りすぎないように、力を入れない、こすらない、ごしごし拭かないなど、刺激と摩擦を与えないようにしましょう。
クレンジング剤や洗顔料は、どんな化粧をしたのかで選ぶとよいです。
ウォータープルーフなる化粧崩れを防ぐ商品は、一見便利ですがその反面、落ちにくさから余計な力が入ったり、落とす経過時間がお肌に負担をかけがちなので注意が必要です。
特に目元の皮膚は一番うすく、刺激と摩擦のダメージを受けやすいので、エイジングのためにも美肌を考慮した商品選びがベストと思います。
2.3.は保水と保湿です。
自分の肌質に合ったものを選びましょう。
高級な化粧品のほうが肌によい、美肌をつくると思っている人がいるかもしれませんが、それは完全な間違いです。
化粧品そのものの役割は、使用感のよさや人に心地よさを与えるものだと思います。
お肌自体の構造はとてもシンプルですので、保水保湿のための必要最低限なもので、正しいケアをコツコツ積み重ね、毎日の食事と、生活習慣に気を配って、美しい肌をつくってゆきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事で美しいお肌をつくるための知識が少しでも向上されたなら幸いです。
私自身、臨床化粧療法士®になるまでは、このような知識がありませんでしたのでスキンケアを正すきっかけになりました。
おかげさまで長年悩み続けてきた肌トラブルは改善し、アラフィフの今が一番きれいと自負しております。
スキンケアの仕方や正しい美容の知識をもつことで何歳からでも変われるというところが、美容を楽しめるところですね。
これからもコツコツ継続してゆきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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