毎日のスキンケアに役立つ基礎化粧品選びのポイント
こんにちは、臨床化粧療法士®の河村しおりです。
「化粧品って何を基準に選ぶべきなの?」
迷いや不安の声は数多く寄せられます。
毎日肌につけるものだから、自分だけではなく、家族の肌も心配ですよね。
今回は、今一度肌のしくみを簡単におさらいしながら、選び方について、してみましょう。
基礎化粧品選びのポイントは?
角質層を知ろう
ヒトの肌は表皮・真皮・皮下組織と大きく分けて三つの層から成ります。
私たちが化粧品のCM等で良く耳にする角質層、それはどの部分に該当すると思いますか?
実は、表皮が更に4つの層に分けられ、その一番表面の厚さわずか0.02ミリの層を角質層といいます。
これは、いわば、アカの層です。
日本の薬機法では、化粧品に配合された成分が浸透するのは、角質層までと定められています。
なので、広告では「角質層の奥深くまで浸透」と謳うのが限界です。
ここで、まるで肌の奥深くまで美容成分が浸透してゆくようなイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
角質層を乾かさないこと
化粧品は、化粧品。
医薬品ではありません。
極端な事を言えば、たとえどんなに高価な化粧水であっても、「アカをふやかす」行為にとどまることに他なりません。
ですが、この「アカをふやかす」という事が、スキンケアではとっても大切なポイントです。
本来、最高峰の美容液とは?
実は、化粧品に頼らずとも、本来私たちの肌は皮脂という最高峰の美容液を造る機能を持っています。
いったいどういうことでしょう?
嫌われ者?の皮脂、実は…
角質層の水分状態と皮脂バランスはドライ肌、オイリー肌、吹き出物、あらゆるお悩みと因果関係があります。
皮脂を落としすぎていないか、肌を擦りすぎていないか、今一度、自分自身に問いかけてみましょう。
良かれと思って続けている自己流のスキンケアは、間違えたまま続けていると逆に老化を招くことも。
恐ろしいですね。
・自分の皮脂の分泌量をコントロールすること
・上手に皮脂を育むこと
この2点が、うるおいのある美しい肌を保つ秘訣ともいえます。
いわゆる薬用スキンケアの注意点
最近は、薬用〇〇など、医薬部外品のスキンケア商品も増えてきているようです。
その場合、効果を望むばかりではなく、それに伴う副作用(リスク)も併せて配慮が必要ともいえます。
作用があっての副作用、自身の取捨選択に責任を持つことが大切です。
まとめ
化粧品は、何を使うかよりも、どう使うかが肝心です。
たとえば、おおよその化粧水や乳液において、その配合成分や配合比にさほど大きな変わりありません。
大切なことは、擦る・叩くなどの異常時激を与えないことや、皮脂を落としすぎないこと。
化粧品はあくまでも美しさを保つものであり、補助であるという考え方がスキンケアにおいて最も大切です。
健やかな肌作りを、一緒に目指してゆけたら嬉しいです。
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