アピラボbyメーキャップラバーズ

臨床化粧療法士®が考える化粧との上手なお付き合い

化粧はマナー?それともタブー?

 

こんにちは、臨床化粧療法士の渡邊明日香です。

みなさんは化粧と聞いてどんなイメージが沸いてきますか?

ハッピーな印象でしょうか。

それとも面倒な習慣として思い起こされるでしょうか。

 

 

化粧に隠された2つの呪いにかかっていませんか?

 

わたしは化粧がだいすきです。

化粧に救われて、化粧を生業にして生きてきました。

そんなわたしが敢えて大きな声で伝えたいこと。

 

それは「化粧はしてもしなくても大丈夫」ということです。

自分で選んで、自分で決めて。

 

上手に化粧を活用することで、毎日にほんの少しの彩りを添えて生きていきましょう。

 

 

 

”大人の女性”に突然求められる化粧

 

中高生の頃、ちょっぴりオマセな同級生たちが職員室に呼び出される姿を何度も目撃しました。

当時は今より随分濃いアイメイクが流行っていて、マスカラやアイラインで真っ黒になった彼女たちの顔を洗い流すためです。

先生たちは言います。

 

「子供はそんなことしなくていいの」と。

 

大学生になると、同級生が一斉にキラキラし始めました。

「化粧は禁止」と咎める大人たちから解放されたのです。

 

誰に教わるでもなく、まつ毛は長く上を向き、瞼は煌めきを放ち、流行りの口紅をつけて笑っている。

 

この頃は、まだ各々が好き好きに化粧をしたりしなかったり、濃かったり薄かったり、上手だったり下手だったりしていたように思います。

とても自由に化粧と付き合える時間でした。

 

ところが、就職活動を始めるころ。

わたし達の化粧を取り巻く環境は一変しました。

就活メイクと呼ばれるお手本が現れ、これ以外の化粧は許さないと鋭い目つきで監視されるようになりました。

 

「子供はそんなことしなくていいの」と止められていた化粧なのに、今度は「社会人なんだから」と急に必須項目として求められるようになったのです。

それ以降、人前で化粧をしないという選択が許されるのは限られた時間のみになったと感じます。

 

「営業は会社の顔なんだから」

「外に出るときは誰が見てるかわからないよ」

「あそこのママはいつもちゃんとしてる」

「だからお前も化粧しろ」

 

 

そんな言葉を聞いたり言われたりしたことがあるのは、わたしだけではないはずです。

 

他人の外見に口出しするなんてそれこそマナー違反だとわたしは感じるのですが、残念ながら自由に化粧を選択できる社会とは言えないのが現状です。

 

まるで、呪いの言葉のようですね。

 

 

歳をとったら贅沢品?化粧がタブーになる社会

 

大人になると、具体的には就職活動をして社会人になると急に求められる傾向が強い化粧ですが、一方で歓迎されない場面もたくさんあります。

 

 

「年寄りだから」

「病気だから」

「障害者だから」

「化粧をするなんて意味がない」

 

 

といった具合にです。

わたしが普段お会いするのは上記属性をお持ちの方が多いので、確信を持って伝えたいことがあります。それは、化粧は贅沢品ではありませんということ。

 

心と身体の健康をサポートしあなたらしく生きるために使われる化粧が、時間やお金を理由に勝手に搾取されることもあってはなりません。

あくまで化粧は自分で選んで、自分で決めて行うものだからです。

 

あるおばあちゃんが言いました。

 

「もうこんなにシワシワになっちゃったから、みすぼらしくて外にも出られない」と。

 

その方は外見の衰えが原因で外出を控えるようになり、歩くなどの動作にも影響が出ていました。

わたしが化粧にお誘いすると、おばあちゃんはとても喜んでくださいました。

 

ところが、周りがそれを静止したのです。

理由は明確で、後で化粧を落とす道具も時間もないとこのとでした。

その場でクレンジングシートをお渡しし、簡単なサポートがあればご自身で化粧を落とせる環境を整えることでその場は丸く収まりました。

 

先のおばあちゃんは一例ですが、「化粧しろ」と言われるのと同じくらい「化粧なんてするな」と他者から圧がかかる場面も少なくないと感じています。

 

高齢者と呼ばれる年齢でなくとも「いい歳して」と表現されることは多々ありますし、20代よりも30代、30代よりも40代と、化粧の濃さや色選びの選択肢が減っていくのはみなさん肌で感じているのではないでしょうか。

 

化粧を強要されたかと思えば、今度は勝手に取り上げてしまう。

そんな不自由こそ、わたしは意味がないと考えます。

 

 

化粧はしてもしなくても、あなたが自由に決めて良い

 

化粧しろとかするなとか社会や他者から求められる場面に、わたしもあなたも残念ながら直面する時がこの先もきっとあると思います。

だからこそ、わたしは何度でも伝えたい。

化粧する選択をしたあなたも、化粧しない選択をしたあなたも、絶対に間違ってはいないと。

 

 

あなたの心で、今日の気持ちで決めて大丈夫です。

 

明日、急に世界がひっくり返ったかのように化粧が自由な選択肢になることはないでしょう。

それでも、あなたは、あなただけは、化粧に苦しめられることなくたのしく付き合っていけることを祈っています。

 

もし困ったことがあったら、気軽に相談してくださいね。

この記事を書いた人

渡邊明日香

臨床化粧療法士®/社会福祉士/精神保健福祉士
関西学院大学人間福祉学部社会学科卒。在学中より福祉・医療施設にてメイクやセラピーの提供を開始、これまで約400人の高齢者・障がい者と美容を楽しむ。2019年より湯灌師として約1000人の最期の身支度に携わり、エンゼルメイクの講師業にも精力的に取り組んでいる。

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